リニア岐阜県駅の起工式開催された

リニア岐阜県駅(仮称)の起工式は大安吉日 2022.06.11

リニア新幹線、課題と並走 岐阜県駅起工式、県は安全で着実工事求める(岐阜新聞 2022年6月12日 08:42 )
 JR東海が東京・品川-名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線計画は、11日に岐阜県駅(仮称、中津川市坂本地区)で本格着工を迎えた。静岡県の大井川の流量減少問題で未着工の静岡工区を抱え、開業のめどが立っていない中で、岐阜県内では路線延長約55・1キロに及ぶ工事が6市町で進むが、決して順調とは言えない。県は一つずつ課題を解決しながら安全で着実な工事の実施を求め、リニアが開業した県の新時代の姿を描いていく構えだ。
 「岐阜県駅を拠点にリニアの速達化の効果が大きく広がっていく、期待ができる駅になる。(工事は)安全第一でと思っている」。起工式後の取材でJR東海の金子慎社長は力を込めた。昨年10月に中津川市の瀬戸トンネル工事現場で作業員2人が死傷する事故が発生し、県内のトンネル掘削工事は約半年間ストップし、起工式のあいさつで「安全第一」を強調した。
 県内の区間は約9割(約48・6キロ)がトンネルだ。10工区あるうち、掘削工事に取りかかったのは5工区にとどまる。2016年に県内で初めて着工した日吉トンネル南垣外(みなみがいと)工区(瑞浪市、約7・4キロ)も4割程度を掘り終えたところ。工事の進度は芳しくない。
 27年の開業が難しくなる中、「急がば回れ」と古田肇知事も開業時期にこだわらず安全重視の姿勢を見せる。瀬戸トンネルの掘削工事が再開した今年5月、中津川市を訪れた古田知事は「急ぐからこそ事故について間違いない対策を取り、足元をしっかりと固めて前に進む」と述べた。
 静岡工区の着工もめどが立たず開業時期がはっきりとは見通せない状況の中、県は14年にまとめたリニアの活用戦略の練り直しを進める。アフターコロナや国連の持続可能な開発目標(SDGs)などの視点を盛り込む。JR東海がこの日公表したイメージ図をより具体化していく考えだ。古田知事は起工式で「いよいよここから始まる。一丸となって活用し実現する決意だ」と力を込め「そろそろ仮称ではなく、駅名を考えてもいいのでは」と意気込みを示した。
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Yahoo!ニュース転載・リニア新幹線、課題と並走 岐阜県駅起工式、県は安全で着実工事求める(6/12(日) 8:43配信) 読者コメントあり
リニア岐阜県駅が起工 JR東海社長「安全を第一に」(岐阜新聞 2022年6月11日 12:21)
 リニア中央新幹線の岐阜県駅(仮称)の安全祈願・起工式が11日、岐阜県中津川市坂本地区の建設計画地で行われた。沿線4県に置かれる中間駅の起工式は神奈川県駅(仮称)に続く2カ所目。
 式にはJR東海の柘植康英会長や金子慎社長、古田肇知事、県内沿線7市町の首長ら70人が出席。金子社長は「岐阜県駅が首都圏、中京圏、関西圏と短時間で結ばれることで、ここを拠点として広い地域の発展につながるものと大いに期待されている。工事の実施に当たっては安全、環境の保全、地域との連携を重視し、安全を第一に関係の皆さんと連携して進めていく」とあいさつした。
 岐阜県駅は、同市千旦林のJR中央線美乃坂本駅の北側に設置される高さ約30メートルの地上駅。全長約1300メートル、最大幅約45メートル、面積は約6・8ヘクタールで、ホーム2面と線路4本を設ける。中部総合車両基地につながる回送線が一体となった構造になる。工期は2025年3月まで。大成建設を代表にジェイアール東海建設と大豊建設でつくる共同企業体(JV)が施工する。
 昨年(2021年)7月に駅東部の準備工事に着手した。起工式は11月の予定だったが、10月に同市瀬戸の瀬戸トンネル工事現場で作業員2人が死傷する事故が発生したことを受けて延期していた。
リニア駅、岐阜・中津川で着工 名古屋まで15分(日本経済新聞中部版 2022年6月11日 14:45)
JR東海は11日、リニア中央新幹線で岐阜県内に新たに設ける新駅の起工式を中津川市で開いた。東京・品川と名古屋間の4つの中間駅のひとつで、JR中央本線美乃坂本駅近く。地上駅では初めての着工となる。新駅には車両基地を併設する。
これまで1時間以上かかっていた名古屋駅まで、リニアの所要時間は15分となる。中津川市の青山節児市長は「駅を中心に多くの施設が建設される。リニアのホームタウンで、中津川市はもちろん県内などに大きな波及効果を期待したい」と述べた。東京も通勤圏となり定住者が増えると期待する。新駅は「岐阜県駅」と仮称され、敷地は6.8ヘクタール、工期は2025年の3月下旬まで。
JR東海の金子慎社長は起工式の終了後、記者団に「地域の整備と列車のダイヤを(リニアと)どう接続するか課題がある。具体的なことは申し上げられないが便利な形になるよう進めたい」と語った。現在、名古屋と長野方面を結ぶJR中央本線の特急「しなの」は美乃坂本駅には停車しない。起工式には工事を担う大成建設の相川善郎社長のほか、岐阜県の古田肇知事ら70人ほどが参加した。
リニア、岐阜県駅本格着工 地上では初、JR東海(産経新聞中部版 2022/6/11 16:40)
JR東海は11日、リニア中央新幹線の岐阜県駅(仮称)新設に向け、安全祈願式と起工式を同県中津川市で開いた。今後、高架橋建設などの本格工事に入り、2025年3月までに土木工事を終える見込み。地上に造るリニアの中間駅で本格工事に着手するのは岐阜県駅が初めて。
この日はJR東海の金子慎社長や岐阜県の古田肇知事、地元の中津川市の青山節児市長ら約70人が集まり、工事の安全を祈願した。
起工式では金子社長が「岐阜県駅が首都圏、中京圏と短時間で結ばれることで広い地域の発展につながると期待されている。安全第一に関係の皆さまと連携を取って進めていく」とあいさつ。古田知事は「いよいよ本格的に動き出した」と工事の進展を喜んだ。
駅は中津川市のJR美乃坂本駅付近に設ける。
リニア中央新幹線 中津川に設置「岐阜県駅」の工事始まる(NHK岐阜 06月11日 15時49分)
東京・名古屋間の開業に向けて各地で工事が進められているリニア中央新幹線。 このうち中津川市に設けられる「岐阜県駅」の工事が11日から始まり、関係者が工事の安全を祈願しました。
11日は、中津川市内にあるリニア中央新幹線「岐阜県駅」の建設予定地に、JR東海や自治体などから関係者約70人が集まり、起工式が行われました。 式では、JR東海の金子慎社長が「首都圏、中京圏、関西圏が短時間で結ばれ、岐阜県駅を拠点として広い地域の発展につながると期待される。工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視して安全第一に工事を進めてまいります」とあいさつしました。 これに先立ち、関係者は玉串をささげるなどして工事の安全を祈願していました。 「岐阜県駅」はJR中央本線の「美乃坂本駅」に隣接して建設され、長さは1.3キロほどで、2つのホームが設けられる計画です。 起工式のあと、中津川市の青山節児市長は「リニアは、中津川市にとって大きなアドバンテージです。将来のまちづくりに活かしたい」と話していました。
リニア中央新幹線「岐阜県駅」工事スタート 地上駅では一番乗り 車庫直結の"3層構造"(乗りものニュース 2022.06.11)
東京~名古屋間で建設が進むリニア中央新幹線のうち「岐阜県駅」が、地上駅では初となる本格着工を迎えました。車両基地が近隣に設置される関係で、特異な駅構造になるといいます。
地上駅では初の本格着工
 沿線の各地で建設が進められている、東京~名古屋間を結ぶリニア中央新幹線。その途中駅のひとつである「岐阜県駅(仮称)」において、本日2022年6月11日(土)、起工式が行われました。
 中央新幹線は最高速度500km/hで、先行開業区間である東京~名古屋間をわずか40分で走破します。ちなみに東海道新幹線では、同区間の所要時間は最短で約1時間半。大幅な時間短縮となります。
 リニア中央新幹線の途中駅は、相模原市の「神奈川県駅(仮称)」、甲府市の「山梨県駅(仮称)」、飯田市の「長野県駅(仮称)」、そして中津川市の「岐阜県駅(仮称)」の4つ。そのうち神奈川県駅のみ地下駅で、残りが高架駅です。
 その3つの高架駅のうち、今回の岐阜県駅が、最初の着工となりました。神奈川県駅が着工した2019年11月から約2年半。いよいよ2駅目となる中間駅の工事が本格始動します。
 岐阜県駅の位置は、中央本線の美乃坂本駅のすぐ北側です。市中心部の中津川駅からは名古屋方面へひと駅隣にあります。岐阜県駅への所要時間は、東京駅から60分程度、名古屋駅から15分程度とされています。現在、名古屋から中津川までは特急「しなの」で約1時間。たったひと駅区間でも、やはり大きな時間短縮です。
 ホームはほかの駅とも共通の2面4線の構造。コンコースはぬくもりを感じられる、木材を使用した内装となる計画です。
 岐阜県駅の大きな特徴は、コンコース・ホーム・回送線の3層構造になっていること。設置予定の「中部総合車両基地」への回送線は、駅構内の名古屋寄りで分岐し、ホーム階の「屋根上」を走り、進路を変えていきます。
 東京寄りで分岐すれば、車庫から岐阜県駅ホームに直接進入できるのに……という疑問がありますが、それについては理由があり、JR東海いわく「車両基地と駅の高低差が大きく、勾配を緩くするために回送線を長くとる必要があった」ためだそうです。
 なお、市街地などでは、リニア中央新幹線の地上区間は、防音などを目的にドーム状の覆いが設置されます。岐阜県駅周辺も例外ではないのですが、岐阜県駅の天井を走る回送線には覆いが設置される予定はないとのこと。開業後の空撮映像では、回送列車がゆっくりと進む姿が丸見えになることでしょう。
現場に「建造物」が見え始める段階へ
 さて、工事の本格開始にあたって、現場では安全祈願の神事が行われました。厳かかな儀式の中、無事に着工を迎えられたことへの安堵の雰囲気もどこか漂っていました。
 駅本体は2024年度末に完成する予定です。その後、電気設備などの工事が進められ、開業を待つ状態となります。駅のほかにも岐阜県内では14工区のうち13工区がすでに工事契約済み。起工式の会場の真横ではすでにヤードが開かれ、中部車両基地への回送線の工事準備が着々と進められています。
 JR東海の金子 慎社長は「地域の方々をはじめ、多大なご支援とご協力をいただいてこの日を迎えられました。引き続き安全第一で工事を進めていきます」と話しました。
 地元である岐阜県の古田 肇知事は「世紀の大事業に取り組んでおられる」とJR東海へ敬意を表しつつ「『岐阜県駅』という仮の駅名も、どこかよそよそしい感じがするので、そろそろ、岐阜県の東の玄関口として親しみやすい、良い駅名を考えはじめてもよいのかなと思います」と話し、具体化するリニア新駅への”前のめり”な期待もにじませていました。【了】
リニア駅本格着工 中津川で起工式(読売新聞  2022/06/12 05:00)
 リニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の建設が11日、中津川市で始まり、現地で起工式と安全祈願式が行われた。東京―名古屋の中間駅のうち地上駅での本格着工は初めてで、JR東海は、2025年3月の完成を目指している。
 起工式は昨年11月の予定だったが、同市内のトンネル工事現場で起きた崩落事故のため延期されていた。この日は関係者ら約70人が出席し、同社の金子慎社長が「首都圏、中京圏、関西圏が短時間で結ばれ、岐阜県駅を拠点に、広い地域の発展につながると期待している」とあいさつ。青山節児市長は「地元と協力し、安全に工事を進めてもらいたい」と述べた。
「県の東の玄関口」期待高まる 中津川でリニア新幹線駅起工式(中日新聞 2022年6月12日 05時05分 (6月12日 11時20分更新))
 中津川市千旦林(せんだんばやし)で11日に開かれたリニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の起工式。品川−名古屋間の地上駅では初めての本格的な着工となり、駅舎の完成イメージ図も初めて公表された。起工式に出席した関係者らは「県の東の玄関口に」「まちづくりに大きなアドバンテージ」と期待の声を弾ませた。 (三田村泰和)...【要会員登録】